慢性糸球体腎炎
慢性糸球体腎炎とは
腎臓の糸球体が炎症を起こして、蛋白尿や血尿がでる病気を総称して慢性糸球体腎炎といいます。
慢性糸球体腎炎は蛋白尿や血尿が長期(1年以上)にわたって持続する状態をいいます。
原因
免疫反応の異常(ウイルス、細菌、食物、薬物、腫瘍など)によるものが多いと考えられています。
症状
- 蛋白尿
- 血尿
- 高血圧
- めまい
- 肩こり
- 浮腫
- 頭痛
- 倦怠感など
治療
基本は食事療法(タンパク質制限、塩分制限)と薬物療法(ステロイド薬を中心とした免疫抑制療法が主となる)です。
慢性糸球体腎炎の主な疾患(腎生検によって特定されます)
IgA腎症
健診で蛋白尿や血尿を指摘されたり、風邪をひいた時に肉眼的血尿がみられることがあります。
膜性腎症
蛋白尿が主で、癌や肝炎などが原因となる場合もあります。
膜性増殖性糸球体腎炎
糸球体の血管壁が厚くなる疾患です。?型肝炎や膠原病などが原因となる場合もあります。
巣状糸球体硬化症
糸球体の一部が厚くなる疾患です。ネフローゼ症候群(大量の蛋白尿、低アルブミン血症、浮腫、高脂血 症)を伴うことが多く、高血圧、顔や足の浮腫、体重増加といった症状が急激に現れます。