糖尿病
糖尿病とは
糖尿病とは、インスリン(血液の中の糖をエネルギーに変えて血糖値を下げるホルモン)の作用不足によって引き起こされ慢性的に血液中のグルコース(=ブドウ糖)血糖の値が高い状態のことをいいます。血糖値が高い状態が続くと動脈硬化が進み、さまざまな臓器障害を引き起こします。
糖尿病の診断基準は、血糖値が直近1~2ヶ月間の平均の血糖値=HbA1C値で評価します。
空腹状態で血糖値が126mg/dL以上、もしくはどんな状態でも血糖値が200mg/dL以上あれば糖尿病の疑いが強くなります。さらにHbA1C値が6.5%以上あれば糖尿病と診断されます。
空腹時血糖値 (mg/dl) |
随時血糖値 (mg/dl) |
HbAlc (NGSP) (%) |
|
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正常値 | 80~99 | 80~139 | 〜5.9 |
糖尿病予備群 | 100~125 | 140~199 | 6.0〜6.4 |
糖尿病の 可能性が高い |
126~ | 200~ | 6.5〜 |
糖尿病の初期症状
糖尿病の初期症状は、自覚症状がないことが多く、症状が出るとしてもごく軽いものになります。しかし、血糖値が高い状態が続くと、下記のような初期症状がゆっくりと出てきます。
- 頻尿、多尿、多汗、のどが渇く
- 手足の痛み、しびれ
- 食べているのに体重が増えない、減っていく
- だるさ、疲れやすい
糖尿病の3大合併症
糖尿病性神経障害
手足の感覚が鈍くなり、ちょっとした傷や水虫により、足が腐り、切断することもある。
糖尿病性網膜症
目の毛細血管が破れ、酸素や栄養が届かなくなり、かなり進行しても症状がなく、ある日突然目の前が真っ暗になり失明することもある。
糖尿病性腎症
腎臓の機能が低下し、人口透析が必要になることもある。
ペットボトル症候群(清涼飲料水ケトアシドーシス)
飲料に含まれる糖分によって血糖値が急激に上昇してしまう状態。
暑い日が続くと、熱中症予防のために水分補給が大切になります。しかし、血糖値が高い方が誤った水分補給をしてしまうと、ペットボトル症候群を起こしてしまうことがあります。水分補給の際は、水やお茶などの糖分のないものをお勧めします。