胆石症
胆石症とは
胆石症とは、胆石(胆のうや胆管にできる結石)によって引き起こされる病気の総称です。
肝臓では、脂肪やタンパク質などの消化を促す「胆汁」という消化液が作られています。
この胆汁の成分が、胆汁が通る道(胆のうと胆管)で、何らかの原因で固まってしまったものが、胆石です。
多くは胆のうで石となるためそれを胆石(胆のう内結石)と呼びます。
まれに胆管(肝内胆管、総胆管)に石ができることもあり、それらは肝内胆管結石、総胆管結石と呼ばれます。
症状
➀腹痛
右脇腹を中心に腹痛を発症します。特に脂っこい食事をした後に起きることが多いです。
➁黄疸
皮膚や、白目部分が黄色くなる「黄疸症状」がみられる場合があります。
黄疸になると皮膚がかゆくなったり、ビリルビン尿という褐色〜黒色の尿が出たりします。
➂発熱
胆石が原因で、胆のうや胆管が炎症を起こし、高熱の症状がみられる場合があります。
特に黄疸と発熱が合併した場合、生命に関わる病態(重症急性胆管炎)も予想されますので、早急にを受診してください。
こんな人は要注意!
- 肥満、運動不足が続いている
- 無理なダイエット、ダイエットを繰り返している
- 脂っこい食べ物がすき
- 青魚、野菜をあまり食べない
- 食事を抜いたり、ドカ食いしたり不規則な食事
- 寝る直前に食事を摂ることがある
- 40歳以上の女性
女性の胆石の発症率は、男性の約2倍にのぼります。
検査
- 腹部エコー
胆のう結石および総胆管結石をほぼ確実に発見できます。 - 血液検査
エコーでは胆のう結石以外の胆石は見つけられない事もあります。血液検査を併用することで、その他の病変をはじめ、炎症や黄疸の症状を確認する ことができます。